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三段タワーを成功させるための裏技


TOSS大和澤田好男

三段タワーを何度か練習させてみたがうまくいかない。そんな時どうするか,裏技をお教えします。組体操の指導を成功させる10の秘訣と合わせてご覧ください。



 三段タワーを何度か練習させてみたがうまくいかないグループがある。
 こんな時,教師は、このまま頑張らせるべきか,それとも,諦めさせるべきか,とても迷う。

 私なら,先ず,次のように話す。

  このメンバーではどうも無理のようですね。
  皆さんが参加するのは組体操だけではないのです。
  全員リレーも徒競走もあります。また,係の仕事も皆さんに任された大切な役割です。
  ですから,先生は,このメンバーのうち一人でもけが人を出したくないのです。

 ここまで,とても温かく,しかし,きっぱりと話す。
 そして,続ける。

  3日以内にできない場合は,先生が決めた別の技をやってもらいます。
  どうしてもやりたい。成功させたいと思うのならば,特訓をしなさい。
  朝の時間,休み時間,放課後などに皆で練習して御覧なさい。
  ただし,三段を立てる練習は,先生が2人つける場合だけしか練習してはいけません。
  これは安全のためです。
  そうでない場合は,土台と2段目だけ,2段目とトップだけ,というように2段の練習をしなさい。

 この特訓は,授業時間にやってはいけない。
 他の子を待たせる状況を作ってはいけないのである。
 休み時間を潰しても練習しようと言うぐらいのメンバーなら成功する素質がある。

 こう言って,実際に特訓を始めないようなら,諦めてよい。 

     何よりも安全が第一なのだから

 本気で「三段タワーを成功させたい」と思っているメンバーなら,声を掛け合って特訓を開始する。
 教師は,誉めることと突き放すこと(温かく,しかしきっぱりとです)を続ける。
 決して,怒鳴りつけたり脅したりしてはいけない。

 この特訓の中で,微細なコツを身に付けると同時に,実は,着実に背筋力と脚力がアップしているのだ。

 やがて,子供たちは,益々熱が入ってくる。
 メンバーの組み換えも自分たちで考えるようになる。

 折に触れ,教師は,次のようなコツを指導する。

  ・ 土台は(2段目も)お尻からあげない。
    胸を張って,おへそを前へ出すような格好で立ち上がる。
  ・ 痛いと言わない。
  ・ トップから土台へ声で合図する。
  ・ 「いっせーのーで」と全員で声をそろえる。

 こうして,1週間続ければ,確実にできるようになるだろう。
 (最初に「3日以内」と言うのは,やる気を引き出すための方便である)

 最後にもう一度言っておくが,「安全第一」である。
 教師が,「無理だ」と感じたら,すっぱりと別の技に切り替えることをお勧めする。
 安全のためには,教師が少しぐらい嫌われるようなことも我慢すべきである。
 心を鬼にして,憎まれ役になろう。


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