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演技の途中で失敗したら


TOSS大和澤田好男

演技に失敗はつき物です。失敗しても困らないように,あらかじめ,失敗したときの動きを指導しておきましょう。



 組体操に限らず,運動会の演技指導では,120%の出来になるまで指導する。
 それでも失敗するものなのだ。(必ず失敗はあると考えておいた方がいい)
 そういうときのために,あらかじめ,失敗したときの動きも指導しておくとよい。

 組体操の途中で失敗しても困らないように,次のように指導する。

  「失敗したときにはその場で気をつけの姿勢で待ちます」とか,「石のポーズで待ちます」
と言う約束事を決めておく。
  「逆立ちの場合は3度挑戦してダメなときには○○のポーズで待ちます」
という風にする。

 そして,次のように語って聞かせる。

  自分は失敗なんてしないという自信のある人もいるでしょう。でも,運動会当日,失敗してしまう人は必ずいます。自信のある人の方が失敗します。油断があるのです。
  失敗したら,何度も挑戦したくなるでしょう。だって,本当はできるのですから。
  でも,ぐっとこらえて,「気をつけ」の姿勢で待ちなさい。
  その時の技がサボテンなら,観客にはサボテンを見せたいのです。
  失敗の方に目を奪われるのは,全体の値打ちを下げてしまうのです。
  それでも,見ている人はちゃんと見ています。
  あなたがこらえていることをちゃんと見ています。
  そして,あなたの隣や後ろで演技している友だちは,ちゃんと分かっています。
  普段できるのに,たまたま失敗して,今,じっとこらえていることを。
  その友だちのために,「気をつけ」をしてください。
  へらへらテレ笑いをしているより,真剣に「気をつけ」をしている方が,百倍かっこいいのです。

 子供というのは,本当にけなげである。
 教師が真剣であれば真剣であるだけ,同じほどの真剣さで応えてくれる。
 時として,涙が出るほどのけなげさを見せてくれるのである。
 後で,しっかりとほめてやるのだ。


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